ダリアは、メキシコ原産のキク科の多年草で、その豪華で多様な花が特徴です。「花の女王」とも呼ばれ、花の色、形、大きさが非常に豊富です。一重咲きから八重咲き、ポンポン咲き、カクタス咲きなど、様々な咲き方の品種があります。花色は赤、ピンク、オレンジ、黄、白、紫など、バラエティに富んでおり、中には絞りや複色のものもあります。
ダリアは初夏から秋にかけて長い期間花を咲かせ、切り花や花壇、鉢植えなど、様々な用途で楽しめます。草丈も品種によって異なり、小型のものから1m以上になるものまであります。
プランターでのダリアの育て方
プランターでダリアを育てる場合は、以下の点に注意しましょう。
1. 品種選び:
- 草丈の低い品種を選びましょう。矮性種やコンパクトな品種がプランター栽培に適しています。
- 早咲き性の品種も、比較的短い期間で花を楽しめるためおすすめです。
2. プランターと用土:
- 深さのあるプランターを選びましょう。ダリアは根が比較的深く張ります。目安として、8号(直径約24cm)以上の深鉢が良いでしょう。
- 水はけの良い培養土を使用します。市販の草花用培養土に、パーライトや鹿沼土などを混ぜて水はけを良くするとさらに良いでしょう。
- プランターの底には鉢底石を敷き、排水性を高めます。
3. 植え付け:
- 植え付け時期は3月下旬から7月中旬頃が適期です。
- 球根を植える際は、発芽点(芽が出ている部分)を上向きにして、深さ5~10cm程度に植え付けます。
- 1つのプランターに1つの球根が基本です。
- 植え付け時に、緩効性肥料を元肥として土に混ぜておくと良いでしょう。
- 草丈が高くなる品種の場合は、支柱を立てておくと、倒伏を防ぐことができます。植え付け時に支柱を設置しておくと、後から立てる際に球根を傷つける心配がありません。
4. 水やり:
- 植え付け直後はたっぷりと水を与えますが、その後は土の表面が乾いたらたっぷりと与えるようにします。
- 水の与えすぎは根腐れの原因になりますので注意しましょう。
- 特に夏場の高温期は、朝か夕方の涼しい時間帯に水やりを行いましょう。
5. 日当たり・置き場所:
- ダリアは日当たりの良い場所を好みます。日当たりの悪い場所では、花つきが悪くなったり、茎が徒長したりすることがあります。
- 夏場の直射日光は強すぎる場合があるので、半日陰に移すか、遮光ネットなどで日よけをすると良いでしょう。
- 風通しの良い場所に置くことも大切です。
6. 追肥:
- 生育期間中、月に1~2回程度、液体肥料などを追肥として与えると、花つきが良くなります。
- 肥料を与えすぎると、葉ばかり茂って花が咲かないことがあるので、適量を守りましょう。
7. 花がら摘み:
- 咲き終わった花は、こまめに摘み取るようにしましょう。花がらをそのままにしておくと、病気の原因になったり、次の花の生育を妨げたりすることがあります。
8. 病害虫対策:
- アブラムシやハダニが発生することがあります。見つけ次第、早めに駆除しましょう。
- 風通しを良くすることで、病害虫の発生を予防することができます。
9. 冬越し:
- ダリアは寒さに弱い植物です。霜が降りる前に球根を掘り上げて、土を落とし、日陰で乾燥させてから、おがくずやピートモスなどに入れて、凍らない場所で保管します。
- 暖地では、マルチングをしてそのまま冬越しできる場合もあります。
- 鉢植えの場合は、鉢ごと軒下など霜の当たらない場所に移動させて冬越しさせることもできます。春になったら植え替えを行いましょう。